BLUE ENCOUNT江口雄也の非現実的理想理論2

BLUE ENCOUNTギター江口雄也のブログです。バンドマン、ミュージシャンの裏話、日常などを綴ります

職業バンドマン 第一話

職業バンドマンを連載するにあたって

※このページはGIGS2019年7月号「職業バンドマン」を転載したものになります。

 

はじめに

はじめまして。BLUE ENCOUNTでギターを弾いています江口雄也です。
 

先月号まで一年間、ギター初心者講座の方で連載担当させて貰っていまして、
今月号からはこっちの方で新しい連載を書かせて貰うことになりました。


連載タイトル「職業バンドマン」。

まぁまぁの大風呂敷を広げているようなタイトルに感じなくも無いですが、
書かせて貰う内容的にこれが一番相応しいと思い、このタイトルと相成りました。


どんな事を綴っていく連載かと言いますと、もう言葉のまんま「バンド」についてです。


「バンド」の事について語る。ここだけ切り取ると中々に偉そうです。

きっと僕の事を知らない人が読んだら
「なんだこいつ、調子乗ってんな」と思われかねません。


少しだけ注釈をつけるとすれば、

僕がまだまだ未熟ながら15年間バンドマンとして生きてきて、

自分がもっとこうしておけばよかった。とか
なんであの時こうしなかったのか。とか

当時の自分に投げかけたい事を主に書いていこうと思っています。

他にも、こういう事が役に立った。とか
バンドをやっていない人が知らないアレコレを僕が経験した範囲で書いていきます。

どうぞ、お手柔らかに。

 

キッカケ


さて、初回なのでまずは自分がバンドを初めたキッカケ、この連載をやりたいと思ったワケ、ここから書いていきます。


最初に自分の音楽歴なるものを少々。

もともと江口家は音楽一家でもなんでもなく、ごくごく普通の一般家庭。

もちろん家にピアノがあったり、バイオリンがあったりなどといった「THE 音楽一家」とは程遠い家庭で育ったワケです。

そんな僕の最初の音楽の出会いは、母が何か習い事をさせようと奮起し、強引に連れて行かれたピアノ教室でした。

なんだ、音楽一家では無いとか言いつつ、ピアノやってたのかよ、と思われたでしょう。


ピアノ教室の体験レッスンの初回の事。

幼稚園児だった江口は、

ピアノ椅子に座らされた瞬間、他の子が鳴らしているピアノをかき消すぐらいの勢いで
大泣きに大泣きを続け、先生も親もどうすることもできないまま、初回にて退会。

という壮絶な音楽人生のスタートラインを切ったワケです。

親は、僕が相当音楽が嫌いと思ったのか、その先「ピアノ」の「ピ」の字も出すことはありませんでした。

そんな僕が音楽と改めて再開したのは、高校1年生の冬の事。

当時クラスで流行っていた音楽漫画「BECK」を読んだことがキッカケでした。

刺激的なものに影響を受けやすい性格も相まって、

漫画にハマればハマるほどに自分も楽器をしてみたい!と思い、アルバイトで貯めた泣けなしの2万で初心者セットを購入。

ここが江口雄也のバンド人生の第一歩になります。

 

どんな偶然かはたまた必然か、当時クラスの席順が前の席だった友達、それが今のBLUE ENCOUNTのドラマー高村。

この出会いを皮切りにBLUE ENCOUNTを結成していくワケですが、

僕は中学、高校の音楽の通知表は常に2or3で、友達とカラオケに行っても「音痴」のレッテルを貼られるほどの音楽才能ゼロの人間でした。

それでも音楽自体は好きだったし、何よりやってみたい!という気持ちが溢れまくっていました。

ピアノ教室を最短でやめた事を知っている両親は、僕がギターを買って帰ってきてさぞかし驚いた事でしょう。

そしてバンドを職業にするなんて頭を何万回転しても思いもしなかったと思います。

ギターを手に入れ、それだけで少し音楽レベルが数段上がったように感じた僕ですが、当然ながら急にオタマジャクシが読めるようになったわけでもなく、歌が上手くなるわけでもなく、始めて3日で八方ふさがり状態になります。

 

小さな田舎町から原付で熊本市内の楽器屋に飛び込み、なるだけ分かりやすそうなギター教則本を購入し、家でギターの猛特訓が始まりました。

 

ギターの上達問題はとりあえず教則本にて解決したわけですが、それに合わせてもう一つの問題がありました。

バンドを組んだはいいが、具体的にどうやって活動したりライブしたりするんだろうという無限のクエスチョンが飛び交いました。

そこでもう一度楽器屋に駆け込み、バンドの教則本を探します。がしかし、分かりやすそうな本が無い!各パート毎の教則本はたくさんあるのに、それをまとめたバンドの教則本は本当に微々たるものでした。


「バンドなんて人から教わるもんじゃねぇ!!」「生き様だ!」「ロックンロールだ!」なんて事を思われる方もいるでしょうが、僕は石橋を叩きまくって渡るタイプの人間で昔から説明書とかが大好きなやつでした。なので知識が無いものに関してはとりあえず知りたい!願望が強かったのです。


この当時の

 

「なんでバンドの教則本がないんだ!!」

「誰か教えてくれ!」

「バンドのことについて知りたい!」

 

と思ったのがこの連載をやりたかった理由の1つです。

 

なのでこの連載を重ねていき、「職業バンドマン」を一つの本にしたいというのが僕の個人的な夢です。
これから毎月、いろいろな事をテーマに書き進めていきます。

みんなが「バンド」について疑問に思っている事を聞く機会を作れたら嬉しいなぁとも思ってもいます。

 

これから毎月よろしくお願いします。それでは、また次回。

 

 

※この記事はGIGS2019年7月号「職業バンドマン」を転載したものになります